どんな人でも、一度は見てみたいと思うものがあるでしょう。
私にも、もちろんあります。蝶でいえば、まだ見たことがない、美しい蝶たち。毎年目にはしているけど、こんなシーンが見たいというものも。
そんな中のひとつが、コツバメとトラフシジミの交尾シーンです。
どちらの蝶も、毎年撮影出来ていますが、交尾となると…。ひとつのポイントで、同時に目にしたことがあるのは最大で3頭、大抵は1頭か2頭しか見ることはないので、オスメス揃って交尾となると、なかなかチャンスはありませんでした。
しかしこの日、夢がひとつ叶いました。
主目的のトラフシジミは姿を見せず、コツバメがアセビやレンギョウにとまってモデルになってくれていました。
トラフシジミはいないものかと、周囲を注意深く探索すると、花でも葉でもない、地味な場所(レンギョウの枝)に茶色い三角形が見えました。
コツバメだなぁ…と、見過ごしかけたその時、後ろにもう1頭いるように思えたので、よく見ると交尾していました。
裸眼視力0.1のこの目で、我ながらよく見つけたと思います。
撮影を開始しながら、周りにいた人達に声をかけ、結構な人数での撮影会となりました。
右にも左にも動けない中、何とか両方の蝶を被写界深度に入れ込もうと、f22まで絞り込んで頑張ってみました。
結果は…まぁまぁでしょうか。
付けていたレンズがサンヨンだったら、このサイズでここまでシャープな絵は残せなかったと思います。さすが私が惚れ込んだレンズだなと、SIGMAの150mmの良さを再確認しました。
最初はこっそり自由に撮った方が良かったかもですが、折角同じ場所にいる同好の士ですからね。
喜びを共有出来て良かったです。
それにしても、こうして見ても、どちらがオスでどちらがメスか、全く分かりませんね。「フィールドガイド 日本のチョウ」によれば、オスはメスよりも前翅が尖るそうなので、右がオスなのかもしれません。
この日、トラフシジミは姿を見せませんでしたが、コツバメの他にもミヤマセセリやルリシジミ、そして越冬組のテングチョウやキタテハが姿を見せてくれました。
次回狙うのはトラフシジミの開翅、そして交尾ですかね😅
機材:
NIKON D500
SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
当日はお世話になりました。
ドタバタしていたので、現地できちんとご挨拶もせず失礼しました。
さすがにシャープに撮られていますね。
ダンダラさん、ありがとうございます。
こちらこそ、ろくにご挨拶も出来ずすみません。
ダンダラさんが来られたタイミングは残念でしたが、奥様が撮影出来て良かったです。
コツバメ交尾はすごいですね。私はまだ
見たことがありません。良く見つけられ
ましたね。ギャラリーさんの興奮が伝わ
って来ます。トラフの交尾も立ち会える
といいですね。
Farfallaさん、ありがとうございます。
こういう、思いもよらない出会いがあるから、自然の生き物相手の趣味はやめられませんね。
トラフシジミは…今日見に行くので、交尾じゃなくても会えればいいです(笑)