私がクロナガタマムシに出会ってから、丁度3年になる。
ウラナミアカシジミを探している時に見つけたその虫は、美しかった。
鮮やかなメタリックブルーを煌めかせながら飛んで来て、目の前の木の葉にとまったその姿を見て、頭の中に?マークが浮かんだ。
地味じゃないか…。
調べてみると、クロナガタマムシと呼ばれるその虫は、普段鞘翅に隠れている腹部背面が美しいメタリックブルーらしい。
以来、いつかこの虫の開翅写真を撮るのが夢のひとつになった。
が…出会う事すらないまま3年が過ぎた…。
そして今年、同じゼフィルスのポイントであるエリアを歩いていると、伐採木でクロナガタマムシを発見!
歩き回ったと思うとあっという間に飛び立って姿を消す。しかも、体長せいぜい1cm強のミニサイズがちょこまかと動き回るので、マクロレンズで追うのもひと苦労だ。
飛ぶ瞬間も狙うのだが、タマムシの仲間は翅を折り畳まないらしく、開翅から飛び立つまでが速い。開翅したと思ったらもう飛び立っている。
J5で撮ることも考えだした頃、チャンスが訪れた。
草にとまって裏側にひっくり返ったクロナガタマムシが、よいしょこらしょと登ってくる。
これはチャンスだとカメラを構えて待った。
ていうか、タマムシらしい表情で可愛いですね。この写真。
そして次の瞬間!
✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️✌️
いやもう撮れたショットを見た時の気持ちは、これしかないですね。3年かかったけど、最高のショットが撮れたと思う。
美しいメタリックブルー、そしてタマムシが飛び立つ時の万歳ポーズ。
もう最高です。
機材:
NIKON D500
SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
NIKON SB-400 + Kenko 影とり