昨年12月20日、仕事帰りに家の近くの公園を覗くと、最後の生き残りであったヤマトシジミ♂の姿を確認、スマホで証拠撮りをしましたが一眼を持って来た時には姿がありませんでした。


Xperia XZ2

翌日以降も姿を見る事は出来ず、冷え込みが続く中ヤマトシジミもとうとう終わってしまったかという寂しさを感じました。

最後まで美しさを保っていたこのオスの写真を、何枚か紹介したいと思います。
(12月18日撮影)


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f10 1/640 ISO200 -1/3)


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f10 1/400 ISO100 -1/3)


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f10 1/160 ISO100 -1/3)

低温期のヤマトシジミ♂らしい姿ですね。
ヤマトシジミが居なくなってしまったので、いよいよ越冬中のムラサキ兄弟かと思いつつも、毎日この公園を覗いていたんです。

 

すると…。

 

12月28日


AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
(f5.6 1/640 ISO100 -1/3)

何と!
ヤマトシジミの姿が!

それも、ピッカピカの羽化直個体です!


AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
(f5.6 1/400 ISO100 -1/3)


AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
(f13 1/125 ISO200 -1/3)


AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
(f8 1/200 ISO200 -1/3)

 

参考にさいたま市の12月の気象データを載せますが、確かに28日は暖かかったんです。

でも、それにしても、年末のこの時期に美しいヤマトシジミを観察出来るのは嬉しかったのですが、周りには仲間のヤマトシジミが1頭もおらず、独りぼっちなんです。

出来ればもう1頭か2頭、それもメスが居てくれたら、この子がこんな時期に羽化した意味もあるのにと願わずにいられませんでした。

 

12月29日

穏やかな1日だったと思います。


AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
(f8 1/200 ISO800)


AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
(f8 1/640 ISO400 -1/3)

年の瀬の、咲き始めの水仙にとまったヤマトシジミのショットは、朝日を浴びて美しく輝き、良い雰囲気の1枚になりました。

公園に着いた時、まだ暫くは日陰の場所で休んでいたので、移動させたのですけどね。ヤマトシジミは体温を上げられて、私は良い絵を頂く。Win-winの関係とはこういうものではないでしょうか(笑)

 

12月30日

最高気温が13℃を超える暖かい日でした。
午後から翌日にかけて強い冷え込みと強風が予報されていて、この子は耐えられるだろうかと不安を感じましたが、当のヤマトシジミ君は元気でした。


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f8 1/200 ISO200 -1/3)


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f8 1/640 ISO100 -1/3)


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f8 1/500 ISO100 -1/3)


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f8 1/1000 ISO200 -1/3)


SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
(f8 1/640 ISO100)

強風と冷え込みに耐えて、越年しようぜ。
そう心の中で声をかけて、公園を後にしました。

 

12月31日

風速10m以上、瞬間最大風速では20mを超す風が吹き荒れ、さいたま市の最低気温は−3℃という、あまりに寒い夜でした。

この日は寒いながらも天気は良く、太陽が眩しく輝いていましたが、ヤマトシジミ君の姿はありませんでした。
気温が低いので、風を避けて何処かに潜り込んだままなのだろうという期待を抱いて公園を後にしました。

 

そして新年となった1月1日も、2日も3日も、彼の姿はありませんでした…。

30日夜の風でどこかに飛ばされて元気にしている、というのが最も楽観的な考え方でしょうか。

ですが…。

 

羽化してからたった数日だけの命、子孫を遺す事も叶いませんでしたが、彼の事を可哀想とは思いません。

短い間でしたが、彼は与えられた時間を精一杯生きました。

私はただの傍観者です。
あんなに寒い中元気に活動していた、独りぼっちのヤマトシジミの…彼が生きた証を、その美しい姿を、記録に残してあげられて良かったと思う事にします。

 

後記

埼玉県の、どこにでもあるような住宅街にある小さな公園で、年末にこんなドラマがあったなんて、私以外誰も知りません。

元日の朝、「もしヤマトシジミ君が奇跡的に元気だったら、私は感動して泣くだろうな。」と思いながら公園に向かっていました。
私は映画とかに結構泣かされます。泣き虫かもしれません。でも、蝶に泣かされた事はこれまでなかった。

ボロボロ泣きながら写真を撮るオッサンて、不審過ぎるけどそうなって欲しかったです。

機材:
NIKON D500

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2 Replies to “The Last Yamatosijimi”

  1. 年末のヤマトシジミなんてすごいですね。
    それも羽化したばかりのきれいなオス。
    信じられないようなドラマです。Korielさん
    が感動で涙を流すのも良く分かります。
    素晴らしい写真を拝見しました。

    1. Farfallaさん、ありがとうございます。
      このエントリをアップした翌朝、つまり昨日の朝、驚きの出会いがありました。取り急ぎアップしましたので、よろしければ御覧下さい。
      恐らく年末の個体と思いますが、この年末年始のヤマトシジミには驚かされてばかりです。
      あんなに小さな蝶の、自然の生き物の強さに感動してしまいました。

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