私が最初の一眼レフであるニコンのFEを買ったのは、18際の時でした。
そのFEと一緒に買ったのが、Ai Nikkor 50mm f/1.4Sです。次に買ったのがAi Nikkor 200mm F4Sで、自分が所属する基地の戦闘機を中心に、飛行機を結構撮った記憶があります。
分かる人が見ればすぐ分かる、1980年代前半のF-4EJ(97-8425及び07-8428)と、F-104DJ(46-5008)です。F-4EJの方は、1984年か1985年に使用されなくなった空対空ミサイルAIM-4D用のランチャーですし、ALE-45なども未装備です。F-104DJの方は、1984年に退役しています。
ピンが甘いですが、いずれも200mmとFEで撮影した写真です。撮影データは残っていませんが、この距離でISO100ですから、せいぜいf8で1/500位、f5.6で1/1000位でしょうか。マニュアルフォーカスですし、F-4EJの2枚は、自分にしては頑張った方かな。
その後、SIGMAの35-105mmとTOKINAの400mmを買ったのですが、35-105はともかく400mmには技術が追いつかず手を焼きました。何せマニュアルフォーカスで手ブレ補正無しでしたからね…。
こちらは1986年にSIGMAの35-105とFE2で撮った写真です。それなりの写りといったレンズでしたが、随分活躍してくれましたし、この一連のショットは私の写真人生の中で一二を争うお気に入りです。
ちなみに、フィルムは懐かしいKodachrome64(KR)です。
というわけで、初代タムキューが全然出て来ないわけですが、そうなんです。昔の私は飛行機、それもほとんど戦闘機にしか興味が無かったので、意外かもしれませんが初めてマクロレンズを買ったのは十年位前です。
初めて買ったのがTAMRONの90mmマクロ、所謂タムキューです。
次に同じくTAMRONの60mmマクロ、そして2011年にOS(手ブレ補正)付でリニューアルされたSIGMAの150mmマクロを購入しました。
90mm → 150mmとメインのマクロレンズを移行したのは、主な被写体が蝶になっていたので、ワーキングディスタンスを長く取りたかったからです。タムキューは良いレンズでしたが、蝶を撮影するメインのレンズには短過ぎるというのが私の感覚です。
現在では、サンヨンと150mmマクロの出番が同じ位になっています。
2010年にD90とタムキュー(272E)で撮ったイチモンジセセリです。
昔の写真ですが、今の自分にこういう撮り方は思い浮かばないかなと思うと、逆に新鮮に感じますね。前ボケも後ボケもとろとろに美しくボケていて、さすがタムキューといった1枚でしょうか。
前置きが長くなりましたが、初代タムキューです。
以前使ってタムキューの良さは知っていましたし、「初代タムキューがイイ」という話も聞いていたので、ネットオークションで掘り出しモノを2本ゲット、時々持ち出しては楽しんでいたんです。
D500に初代タムキューを付けるとこんな感じです。
もちろんMFなのですが、カチャカチャと絞りを設定してマニュアルでピントを合わせていくのは楽しいです。
姫蔓蕎麦で吸蜜するヤマトシジミ。
絞りは、開放から1段絞ったf4です。
失敗したくない撮影でMFはしんどいですが、家の近くでの気楽な五目撮りなら楽しめます。とはいえ、この日はウラナミシジミに逃げられましたが…。AFなら撮れたと思いますが、まぁまた機会はあるでしょうと気楽なものです。
ランタナで吸蜜するチャバネセセリです。
セセリチョウ達はランタナが大好きですが、ヤマトシジミは見向きもしません。不思議ですが、蝶にも好き嫌いがあるのでしょうね。
f5.6で撮っていますが、背景のボケが素晴らしいなと思います。
ツマグロヒョウモンのオスです。
絞り開放のf2.5で撮影。
少し甘い気がしますが、被写界深度から外れた左前翅が急激にボケていくのを見れば、このレンズの特徴がよく分かるのではないでしょうか。
赤トンボです。
トンボは詳しくないのですが、アキアカネでしょうか。
絞りはf4です。ピントが合っている部分は十分シャープで、最新のレンズに決して負けていないと思います。そして背景…この背景は、せいぜい15cm位しか離れていません…のボケ具合を見れば、このレンズで撮りたくなる気持ちが分かるのではないでしょうか。
1979年発売ですから、約40年前ということになります。40年も前のレンズなのに、この写り。MFであることを苦にしないのであれば、是非使ってみて欲しい、それ位お気に入りのレンズです。
フルサイズ換算135mmですから、活性の高いヤマトシジミなどには逃げられまくるのですが、それでも楽しい時間を過ごせました。
またそのうち、初代タムキューで蝶を撮ってみようと思うKorielでした。
機材:
NIKON D500
TAMRON SP 90mm F/2.5 (52B)
タムロンの90mmは評判の良いレンズで、私も使ってみましたが、
Korielさんもお書きの通り、蝶の接写には少し距離的に物足りない
こともあって、シグマの150と変えてしまいました。
この時期手持ちのカメラやレンズを改めて引っ張り出してくると
オフシーズンが近くなってもテンションが上がって楽しいですよね。
ダンダラさん、ありがとうございます。
朝の、活性の低い蝶には良いのですが、90mmメインで蝶を撮ろうとするとストレスが溜まりますね。
良いレンズなのでもっと活かしてあげたいのですが、今更ポートレートを始めるのもあれなので、なかなか防湿庫から出す機会がありません。
最近はお目覚め前のヤマトシジミを旧型60マイクロで撮ったりしていますので、気が向いたらアップしようと思います。
タムロンの90ミリマクロなかなかいいレンズ
ですね。ボケがいい雰囲気です。私も使い
ましたが使いこなせませんでした。
Farfallaさん、いつもありがとうございます。
MFである事を苦にしないなら、是非欲しい1本だと思います。
今時のミラーレス一眼に付ければボディ側の手ブレ補正が効きますし、少し大袈裟に言うなら「今オールドレンズを楽しまずにいつ楽しむのか」と個人的には思います。
蝶を撮るには短いので、出番が少ないのが残念です。