オオムラサキの羽化も終わり、関東の平地での蝶の撮影が落ち着くこの時期は、梅雨で蒸し暑いこともあって例年札幌にゼフを撮りに行っているのですが、今年は新型コロナの関係で自粛です。
毎回時間を作ってくれて二人で飲みに行く向こうの友人とも会いたいのですが、そもそも持病の関係で免疫に問題を抱えている身としては、カメラのメンテナンスのために都内に出ることすら避けているのが現状です。とても札幌まで行くのは難しいですし、どこかで感染して知人に移すのが怖いです。
そんな訳で、珍しくこの時期に、空模様を見ながらいつもの埼玉中部の公園に出かけています。
目当てはタマムシの仲間、ルリボシカミキリなどの美しい甲虫類です。トラフシジミの夏型も撮りたいのですが、春型と違って神出鬼没なのでなかなか目にする事が出来ません。
では、「美し過ぎる甲虫たち」と題して4種を紹介したいと思います。
①タマムシ(ヤマトタマムシ)
美しい甲虫といえばタマムシ(ヤマトタマムシ)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
タマムシのグリーンなどの輝きは構造色だそうで、死んでしまっても色褪せる事がありません。有名な玉虫厨子など、工芸品の装飾に用いられることもありますね。
個人的にタマムシというと、綺麗な色は勿論なのですが、大きな複眼の愛嬌のある顔がいいなぁと思います。
あと、細かい所ですが、後頭部?のメタリックブルーとか、腹部のメタリックレッドも綺麗だなぁと思います。
産卵の様子を撮ったショットだと、お腹側の様子が分かりやすいですね。
今年、この公園で目撃情報があるクロホシタマムシも狙っているのですが、ここまで空振っています。
②ルリボシカミキリ
涼し気な少し淡い瑠璃色がとても綺麗なカミキリです。この色は死ぬと失われてしまうそうですね。タマムシ同様伐採木に集まって来ます。
何度か飛び出しも狙ったのですが、1枚だけ何とか撮れていました。
ZシリーズにBMC(ベストモーメントキャプチャ)、所謂パスト連写が実装されたら頑張って買うのに、ニコンさんは興味ないんでしょうか…
③センチコガネ
美しい上に地域毎の色のバリエーションが多いオオセンチコガネという虫がいると知り、是非見てみたいと思っていたので、この子を見付けた時は嬉しかったです。
ネットで調べてみると、どうやらオオセンチコガネではなくセンチコガネのようですが、それでもこのピンク/紫系の美しさは大したものです。
あまりの可愛さに連れて帰って飼いたくなりますが、この子達の餌は獣糞や、生き物の死骸(¯―¯٥)
少し明るい所に連れて行って撮影した後は、また見付けた場所に戻しておきました。
この外見ですから見付かりやすいのではと思いますが、落ち葉に紛れると意外と分かりにくく、一度目を離したらあっさり見失ってもう一度見付けるのに少し時間がかかりました。自然って凄いですね。
④ヒメナガニジゴミムシダマシ
和名に「虹」が付くんです。
虹色に輝くんです。
そりゃあ見てみたいと思いますよね。
先日、伐採木の所で3個体を見付けることが出来ました。
小さくてチョコマカ動き回るので、なかなか撮るのが難しい。しかも曇っていたので被写界深度が稼げずなかなか辛かったです。
こちらは交尾中でした。
ISO1600でも暗くて絞りきれないので被写界深度が厳しい。
虹色に輝くのは前翅だけのようです。
このショットはバッチリ!!!
ただし枝被りさえなければorz
という訳で4種紹介しました。
今年は冷夏になるのではという話が出始めていますが、もしそうなったら夏も頑張ろうかなと思っています。
機材:
NIKON D500
SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
蝶も美しいですが、甲虫も美しいですね。
タマムシやルリボシカミキリはなんて美し
いんでしょう。写真の技術の高さかな。
コロナがまた急拡大しています。気を付け
てお過ごし下さい。
Farfallaさん、ありがとうございます。
タマムシにしてもルリボシカミキリにしても、何故こういう色に進化したのか、またそれを人間が美しいと感じるのは何故なのか、そう考えて行くととても不思議に感じます。
彼らは別に人間に綺麗と思って欲しくて、こういう姿に進化した訳ではないですものね。
これからいよいよ夏本番、新型コロナも含めてFarfallaさんもご自愛下さい。