札幌遠征の記事も残り少なくなりました。
翌日飛行機で帰る予定だったこの日は、銭函のカシワ防風林を再訪しました。
前回ここを訪れてからちょうど1週間、個体数も増えてたくさん飛んでいるだろうと思っていたところ・・・。天気も良く、最高気温25度という日だったのですが、なかなか蝶が見つかりません。
長竿でカシワの木を叩いても飛び出すゼフがほとんどいない・・・。
どういうことかと焦りながらある木を叩くと、ワサワサとたくさんのゼフが飛び出しました。どうやら、ポイント内の特定のエリアに集まっていたようです。
その飛び出したゼフの中に、オレンジっぽい個体がいたので注意して目で追うと、少し離れたカシワの葉にとまりました。
最初カシワアカシジミかと思ったのですが・・・ウラミスジシジミでした!
3年前に札幌市中央区の公園で見かけて以来、久しぶりの再会でしたが、感動する間もなく飛ばれてしまいました・・・。
その後、ポイントを歩き回っていると、カシワの葉で休むオレンジ色のゼフを発見・・・。
ウラミスジシジミの別個体でした。どちらも、前翅裏側の3本の銀白条が不規則に乱れるシグナータ型です。
それにしてもこの個体、乱れた銀白条が文字のように見えます。「T3」と名付けました。ターミネーター3か(笑)
ハヤシミドリシジミもボチボチ降りてきて開翅してくれました。
かくれんぼをするかのように葉の陰に隠れる個体もいれば、2枚目みたいに凄く可愛いシーンを撮らせてくれた個体もいて、楽しめました。擦れたり尾状突起が無くなっている個体もいましたが、波照間島の海で見たようなマリンブルーの輝きは、やはり美しかったです。
ちなみに、沖縄県の八重山諸島にある日本最南端の有人島、波照間島で見た海はこんな感じでした。
ウラジロミドリシジミも擦れた個体が多かったですが、まずまず綺麗な個体が美しい翅表を見せてくれて楽しめました。
ハヤシミドリシジミなどのような輝きはないですが、ウラジロミドリシジミのしっとりしたブルーグリーンもとても綺麗ですね。
Twitterでとある方が「ネオンのような」と書いておられましたが、確かにそんな雰囲気があるかもしれません。
中にはこんなに痛んだ翅の個体もいました。私は普段、ここまで傷んだ個体は撮りません。何だか切なくなってしまいます。
でも、この子が私の前で何度も何度も開翅するんです。まるで、「俺が短い人生を必死で生き抜いた証を遺してくれ。」とでも言いたげに。なので、特別出演です。
でも、傷ついてなおこのブルーグリーンは美しいですね。
ちょっと遠かったのですが、ウラジロミドリシジミの求愛行動も観察出来ました。
残念ながらこの求愛は成就せず、残念でした。
機材:
D500+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
札幌のゼフ十分堪能されましたね。
最後の銭函でウラミスジのシグナータ
ハヤシミドリ、ウラジロミドリと揃いました。
ウラジロミドリの翅の輝きがまた、何とも
言えません。
Farfallaさん、ありがとうございます。
実はあと1回だけあります。
この日の銭函は、記事にも書いたとおりなかなかゼフを撮れず焦ったのですが、結果はバッチリで楽しかったです。ハヤシミドリのマリンブルーに輝く時が凄く好きですが、ウラジロミドリのしっとりした感じも堪りませんね。