札幌で撮って来た写真の整理と現像が遅々として進みません。
銭函、M公園、S山と、札幌遠征時のマンネリパターンとなりつつありますが、この日はそのS山に行ってきました。
早起きして、山麓に着いたのが6時頃です。
登山口へはちょっとだけ回り道をしてみましたが、早速民家の庭の木の葉でゼフが休んでいました。
ちょっと遠かったのですが・・・エゾミドリシジミ・・・かな・・・。
全く自信がないです。ゼフィルスの同定は難しいですね。
ちなみにこの民家、前を通る度にオオミドリシジミ、次はジョウザンミドリシジミ、そして今回はエゾミドリシジミ?と、毎回ゼフがいます。蝶に興味がある人なら、最高の環境かもしれません。
昨年ウスイロオナガシジミを見た場所には何もおらず、登山口からゼフのポイントまで登り、着いたのが6:45頃でした。まだ下草には日が射しておらず、ゼフの姿もありませんでした。
キラキラと金緑色が煌めきはじめたのは7時半を過ぎたあたり。
幅10mくらいの小さな空間で、2カ所、3カ所と同時多発的に卍巴飛翔が始まります。
金緑色の持ち主は、オオミドリシジミでした。
やはりこのポイントは、オオミドリシジミが多いようです。昨年はジョウザンミドリシジミの吸水なども撮れたのですが、今年は見かけませんでした。
そんな中現れたのがこの蝶です。
アイノミドリシジミです。
随分茶色いのでメスかと思いましたが、オオミドリシジミ(推定)と絡んで飛んだ時に金緑色が燦めきました。開いて欲しかった・・・。
一方、オオミドリシジミ・・・で間違いないと思うのですが、こんな個体が。
翅表の金緑色・・・と言っていいのか良く分からない色ですが、とても薄い。
しかも、良く見ると黄色やオレンジ系の色も感じられます。こんなオオミドリシジミは見たことがありません。
半開翅の状態でも、明らかに普通のオオミドリシジミの色ではありません。
ちなみに、ピクチャーコントロールはスタンダード、現像時に彩度や色相は一切触っていません。ホワイトバランスは「晴天」です。
最後の1枚はやや遠かったのですが、この個体の特異性を良く表していると思います。
私が採集者なら、間違いなくネットインしてお宝にした、不思議なオオミドリシジミとの出会いでした。
私が必死でこの個体を追っている間も、金緑色の競演は続いています。
しかしオオミドリシジミのテリ張りとスクランブルを見ていると、あれだけ激しく卍巴飛翔で主導権を争う割に、意外と仲良し?な姿も見ることに気付きました。
なんだ、君たち意外と仲良しなのね。という3枚・・・実はこれ、近くにとまっていると大抵すぐ絡んでしまうので、撮るのは意外と難しかったです。
そんなオオミドリシジミたちの活動も、午前10時に近付く頃には段々とまばらになっていき、そろそろ移動するかと思い始めた頃に見つけたのがこちら。頭上の葉の上で燦めく金緑色に、「まだ開翅しているオオミドリがいたのか!」とカメラを向けると・・・。
半翅目ということは分かるのですが、この細長いシルエットを図鑑で探しても見つかりません。
Twitterに載せてみたところ、ある方に「ツノアオカメムシ」と教えて頂きました。なんと、細長いと思っていたのは、ただ斜めに写っていただけでした(笑)
教えて頂いた方、ありがとうございました。
そういえば、ゼフ以外の蝶を。
な~んか大きいモンシロチョウが何頭も飛んでいるなぁと思っていたのですが、そういえば北海道にはオオモンシロチョウという蝶がいたはずと気付き、何枚か撮っておきました。
その1枚がこちら。フィールドガイド「日本のチョウ」で調べてみると、やはりオオモンシロチョウのようです。
帰りは来た時と逆コースで同じ道を通ったのですが、札幌の山麓は全く油断なりません。
吸水するゼフに会うことが出来ました。オオミドリシジミとジョウザンミドリシジミでしょうか。
そして見つけたのがこちらの2頭です。
上はジョウザンミドリシジミと思います。
下はエゾミドリシジミかな?全く自信ないですが。
どちらもメスっぽかったのですが、開いて欲しかったですね。
キマダラセセリの可愛い姿に和みながらバス停に向かっていたのですが・・・。
最後に出会ったのがこちらです。
オオミドリシジミと思いますが、前翅も後翅も白条の外側がかなり白くなっています。こんなオオミドリシジミも見たことがありません。やはり札幌、ゼフの数が多いだけに、こういう個体に出会う確率も高いのでしょうか。
この個体はオスでした。
この日の午後はM公園に移動したのですが、その時の写真は改めて別のエントリーにまとめたいと思います。
機材:
D500+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
正にゼフ天国の様ですね。 ゼフの五目撮り、羨ましいかぎりです。 オオモンシロチョウもいずれ貴重になってくるのでしょうか? 駆除が行われているとか?
里山便りさん、ありがとうございます。
本当にゼフがたくさんで、札幌は毎年多いのですが今年は特に当たり年だったらしく、市内の公園でも卍巴飛翔・・・というよりは乱舞状態でした。
オオモンシロチョウは野菜にしか付かないので、駆除しているようですね。
美しい蝶だとは思いますが、仕方がありませんね。
ミドリシジミの仲間は区別が難しいですね。
特に写真の場合は表だけだったり、裏だけだったり、悩むところですね。
最後のオオミドリシジミはとても良い色合いですね。やはり、白っぽい印象です。
一度見てみたいものです。
fushiginomoriさん、ありがとうございます。
本当にミドリシジミの仲間の同定は難しくて、毎回悩んでいます。
この日は変わったオオミドリシジミに会うことも出来て、良い1日でした。
札幌のゼフお待ちしていました。その②ですね。
次々とゼフが飛び出し、いい環境ですね。昨年
拝見し、今年は行きたいなんて思いながら行け
ませんでした。美しい写真を拝見して楽しんでい
ます。
Farfallaさん、ありがとうございます。
私の悪い癖で、撮ると満足してしまい、整理・現像となると途端にやる気がなくなってしまいます(笑)
今年の札幌はゼフが多く、天気にもまずまず恵まれて、とても楽しめました。