アカシジミ 2019.5.18

とうとうこの季節がやってきました。
ゼフィルスの季節です。

ゼフィルスとは、分類学のレベルが低かった時代に、樹上性のシジミチョウの仲間を総括してZephyrusと呼んでいたのが始まりで、語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロスだそうです。(Wikipediaより。)

日本にはゼフィルスと呼ばれる25種類の蝶がいて、美しく輝く翅を持つミドリシジミの仲間のほかにも美しい蝶が多いんです。関東の平野では年1回、5月中旬からの1ヶ月ほどしか鑑賞出来ない美しい蝶達の季節になると、私のような蝶好き、特にゼフィルス好きの人間はそわそわしてきます。
そんなゼフィルスの中で、真っ先に羽化するアカシジミが発生したとの情報があったので、家の近くのポイントに出掛けてきました。

ポイント近くを歩いていると、いきなり「ヒメオオの寄り道」のヒメオオさんとお会いしました。
2人で蝶のことを話しながらアカシジミを探すも姿なし・・・。
そんな時、ヒメオオさんが見つけてくれたのがこちら。

要注意外来生物のアカボシゴマダラと、日本に元々住んでいるゴマダラチョウです。
どうやら、ゴマダラチョウのオスがアカボシゴマダラに求愛しているようでした。アカボシゴマダラとゴマダラチョウは近縁種で、幼虫が同じエノキの葉を食べることから生態的に競合が懸念されているうえに、この2種は交雑可能です。複雑な思いで見守りましたが、その後ゴマダラチョウは諦めて飛んで行ってしまいました。
どちらかといえば、アカボシゴマダラに飛んで行って欲しかった・・・。
 

その後、気を取り直して捜索を開始したところ、ぽつぽつと、のべ4個体のアカシジミを見つけることが出来ました。
同じ個体を複数回撮影している可能性もありますので、「のべ」と書いておきます。まだまだ発生初期で、個体数はかなり少なかったのですが、(関東では)約1年ぶりに美しいオレンジ色の姿を楽しむことが出来ました。


 

この写真は上の写真と同一個体ですが、翅の右側に傷があったのが残念でした。
風に吹かれて翅が少し開き、翅の表側が見えています。


 

どの個体も小さな傷を除けばとても綺麗で、ピカピカのオレンジを堪能してきました。


 

最後のショットは、やまりヒメオオさんが見つけて下さった、タテハチョウ科の蛹です。
大きなトゲトゲが目立っていますが、ネットで調べてみたところヒオドシチョウの蛹のようです。

他にダイミョウセセリ、コチャバネセセリ、ヤマトシジミ、キタキチョウなども見かけましたが、納得のゆく写真が撮れなかったのでオミットします。

アカシジミが発生して、まもなくウラゴマダラシジミも発生するでしょうし、来週にはウラナミアカシジミも発生するはずです。
ミドリシジミやその仲間が発生するのもまもなく。嬉しい季節になってきました。

現地でお会いしたヒメオオさんには大変お世話になりました。
ありがとうございました。

機材:
D500+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR

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8 thoughts on “アカシジミ 2019.5.18

  1. 両ゴマダラの交尾はやばいですよね。 有名なミヤマモンキとモンキチョウの交尾も危惧されていますよね。 平地の蝶達ですが心配ですね。 今年は両ゴマダラが数多く発生、樹液酒場では殆ど両個体が一緒に吸什しています。
    アカシジミ綺麗ですね。 まだ此方では発生していません。 例年に比べかなり遅いです。 ウラゴマダラシジミも此方は本拠地ですが、未だに発生していません。 里山にも異変が起こっており心配です。 異変とは、水分不足で、イボタの花落ちや立ち枯れなども起きています。 今日の雨で状況が回復してくれれば良いのですが,,,,,

    1. 里山便りさん、ありがとうございます。
      ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの件は心配ですが、もう関東のどこででも見られる蝶になってしまったので、どうしようもありませんね・・・。
      アカシジミの発生、同じ埼玉県内でも随分違うのですね。
      ウラゴマは私も昨日空振りしました。埼玉南部でもまだ発生の知らせが聞こえてきませんが・・・明日あたり出て来ないかなと期待しています。

  2. アカシジミ、鮮やかなオレンジですね!!
    毎年、撮りに行くのが5月下旬なので、この美しい姿には出会えません。
    今年も発生が早いのですね。
    今週は出かけられなかったので、来週から遅れを取り戻したいですね。

    1. fushiginomoriさん、ありがとうございます。
      アカシジミは本当に綺麗ですね。
      来週はウラナミアカシジミにミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミ、ミドリシジミにオオミドリシジミ、はては問題の(笑)フジミドリシジミまで出てくるでしょうから、どこに行くか悩んでしまいますね。

  3. こんばんは
    え〜〜〜アカボシゴマダラとゴマダラチョウって交尾ができるんですか?
    ハイブリッドができちゃう?どんな子になるんでしょう?(汗

    アカシジミ 綺麗で可愛い〜^^♪
    出会えるとワクワクしちゃいます。でもそちらは発生が早いですね
    こちらはウラゴマダラシジミが先に羽化し次にアカシジミです。

    1. さっちゃん♪さん、ありがとうございます。
      どんな個体が生まれるのかは私も分からないのですが、どこかで交雑実験をしたところ、交雑種と思われる個体が発生したという記録をみた覚えがあります。
      アカシジミもウラゴマダラシジミも、続く他のゼフィルスも、楽しいけどどこに何を狙いに行くか悩む季節になりましたね。

  4. アカシジミの発生が始まったんですね。いよいよ
    ゼフの季節到来でわくわくします。こちらは後数日
    の感じ?です。
    ゴマダラチョウとアカホシゴマダラの雑交。一瞬
    ドキッとしました。

    1. Farfallaさん、ありがとうございます。
      本当にこの時期はわくわくして、落ち着かないですね。今日も、どこに行こうか・・・アカシジミかウラゴマダラシジミか・・・考えていますが、それがまた楽しいです。
      そちらのアカシジミのお知らせも、楽しみにしています。
      ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの交雑については、実験により交雑種と思われる蝶が生まれていますし、自然の中で交尾している写真を撮られた方もいるので、本当に複雑な思いでした。

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