天気予報で都心の気温が12度まで上がる予報だったので、5日以来18日ぶりに新宿御苑の越冬蝶の様子を観察に出掛けました。
新宿御苑に入ってみると、前回はまだ咲きかけだった蝋梅がほぼ満開になっていました。
暫し蝋梅を撮影してから、最初の塒を見に行きました。年が明けてから、都心でも最低気温が氷点下まで下がった日が4日あり、越冬集団はどうなっているのか心配でした。
何と、ムラサキツバメがあんなにたくさんいた塒には1頭の蝶もおらず、空き家になっていました・・・。
思わず「え・・・。」と声が出るほどショッキングな現実でした。
その後周辺を探してみましたが、ムラサキツバメも新しい塒も見つけることは出来ませんでした。
その場所は諦めて次の塒・・・場所的には数十mしか離れていません・・・を見に行くことにしましたが、ドキドキが止まりません。
塒がある木の下からそっと覗いてみると・・・いました!
数は減っていますが、11頭が越冬中でした。今月5日に確認した時は、20頭近く居たのでほぼ半減しています。
こちらの塒の越冬集団の無事は確認できましたが、気温が10度以下では活動する蝶の姿はありませんでした。
その後11時半過ぎ、気温が10度に達したあたりで1頭のムラサキツバメが葉上にとまっているのを見つけました。
翅裏だけではオスかメスか分かりませんが、アオキ?の葉の上を少し移動しては太陽に向けて翅を傾ける様子が観察出来ました。
開翅しないかなと見守っていましたが、気温が低いせいか屋根付きの場所で動かなくなってしまいました。
やっと開翅してくれたのは12時前、気温は相変わらず10度でした。
綺麗な紫色の輝きを持つメスではなくオスだったのがちょっとだけ残念でしたが、贅沢は言えません。気温の上がりが予報より遅く、このままではこれ1頭しか撮れない可能性もありますし、角度によってはオスも綺麗な暗紫色に撮れるそうなので、色々な角度から撮影しました。
結果は・・・。
またの機会に再挑戦ですね・・・。
その後14時過ぎ、気温11度の時に1頭のメスが飛んできて、全開翅してくれました。
若干の傷や痛みはありますが、十分美しい姿です。
このメスは十数枚撮ったところで飛んでしまいましたが、何とかオスとメスを両方撮ることが出来て満足しました。
その後気温が下がり始めたので、14時半頃に越冬集団の無事を祈りながら撤収しました。
このところの寒さはムラサキ兄弟にとっては
厳しい状況ですね。南方系のムラサキツバメ
は特につらい日々でしょうか。気温が低いに
もかかわらず活動個体がいてよかったです。
開翅するオスとメスはきれいですね。
Farfallaさん、コメントありがとうございます。
越冬中の蝶たちにはまだまだ厳しい寒さが続きますが、何とか無事に乗り切って欲しいです。
私は月末から北海道へ撮影に行くので、帰ってきてから再開するのが楽しみです。
青空に蝋梅、綺麗ですね。 透けて見える飴細工を青空にかざしているようです。
青葉の中のムラツ達、やはり冴えますね。
此方では殆ど地べた止まりです。 メス個体は殆んど見られなくなりました。 綺麗なメスで癒されます。
里山便りさん、コメントありがとうございます。
蝋梅は独特の質感と色が青空に映えるので、結構好きな被写体です。
ムラツは1頭だけ飛んできたメスを見つけられて幸運でした。数は激減してしまいましたが、何とか春まで頑張って欲しいです。