この日の札幌は曇り後晴れ、気温27度で湿度が高く、やや蒸し暑い日でしたが、M山に行ってみました。
山頂から下山するつもりだったのですが、ロープウェイの駅に着いてみると、何と始発が10:30(!)と思いっきり想定外・・・。
といっても歩いて登る元気はなく、タクシーを呼んで登るのも・・・。仕方なく廻りを散策しながらゼフを探すことにしました。
しかし山麓に行けば、たいていどこでもゼフが姿を見せてくれるのが札幌の素晴らしさ。すぐ近くの登山道脇でも、複数のゼフがテリ張りする姿を見せてくれました。
これは・・・自信がありませんが、ジョウザンミドリシジミでしょうか。メスアカミドリシジミの姿も見えました。
少し高いところでテリ張りとスクランブルを繰り返すだけだったのですが、1度下草に降りてくれました。
ジョウザンミドリシジミでしょうか。
かなり擦れてはいますが、美しい金緑色の輝きを見せてくれたことに感謝です。
そうこうしているうちにロープウェイの始発の時間が近付いて来たので、山麓駅に戻り山頂へ。山頂付近で見かけたのは、キアゲハとボロボロのヒョウモン(種類不明)などで、ゼフの姿を見ることは出来ませんでした。
山頂からはとりあえず自然学習歩道を歩いて中腹駅まで降りたのですが、ミズナラを良く見かけた割にゼフの姿を見付けられず・・・。
そこからはスキー場コースで降りたのですが・・・下りとはいえ急な階段、岩と土・・・というより泥の路面、そして地味にアップダウンがあって運動不足の私は結構足に来ました。途中キマダラヒカゲなどは見かけたものの、ゼフの姿を見ることは出来ず、そのまま麓まで降りてオオムラサキのポイントを目指しました。
普通オオムラサキを撮影する機会と言えば、管理された公園での羽化や、樹液を吸っている時くらいだと思いますし、テリ張りする姿を見たとしても下から見上げるだけだと思います。
このポイントはオオムラサキの食草であるエゾエノキが生えており、交通量の多い道のすぐ脇・・・そんな場所でオオムラサキがテリ張りする様子を、しかもなかなか良い角度で見られるのが凄いです。オオムラサキがオオムラサキにスクランブルするのはもちろん、薄黄色の落ち葉をスパイラルダイブしながら追う姿は、まるで戦闘機のようで大迫力でした。しまいには、カラスにスクランブルする個体まで現れて、「さすがにそれは無理だろう(汗)」と心の中で突っ込みをいれてしまうなど、撮影と観察でとても楽しい時間を過ごしました。
そんな中現れたのがこちらのゼフ・・・。
現地ではエゾミドリシジミかと思ったのですが、写真を見ると・・・ジョウザン・・・のメスでしょうか・・・。
私には同定不能なので、分かる方がおられたら是非教えて頂きたいです(汗)
機材:
D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
J5+1 NIKKOR VR 70‑300mm f/4.5‑5.6
こんにちは。
北海道のゼフたち、羨ましく拝見しました。
やっぱり北海道はいいですね! まだ一度しか行ったことがないので来年あたりまた行ってみたいです。できれば長期滞在で…無理かな(笑)。
オオムラサキ♂の開翅シーンもとても綺麗で、鮮やかなブルーが眩しいほどです!
私は今季はとうとうオオムラサキを見ることなくシーズンを終えてしまったようで甚だ残念です。と言うか情けないです。来年はもっと頑張らねば。
みき♂さん、コメントありがとうございます。
今回は札幌に滞在しましたが、その間の最高気温が27度と、とにかく道産子の私にとっては涼しいことが正義です(笑)
そして、まもなく人口200万人に到達しようという大都市にもかかわらず、自然が豊かで市内の公園や低山の山麓でもゼフをはじめたくさんの蝶を見られるのが素晴らしいです。このオオムラサキのポイントも、交通量が非常に多い国道からほんの100m程入った宅地の脇にあります。
オオムラサキの写真というと、樹液にやって来たものが多くなってしまいますが、
緑の中の写真は良いですね!!
紫というより青ですね。うっとりするような写真が並んでいて壮観です。
それにしても、いったい何日滞在されたのですか?
そちらもとても羨ましいです。
fushiginomoriさん、コメントありがとうございます。
本当に葉の上でテリ張りするオオムラサキは美しかったです。オオムラサキのこんな姿をたくさん見られるここは、とても貴重なポイントですね。
札幌は2日到着18日出発でしたので、16日間でしょうか。札幌のホテルは、特に夏期は高いので、円山公園に近いウィークリーマンションを借りて滞在しました。
札幌滞在中は涼しくて最高でしたが、埼玉に戻ってきてから地獄が待っていました(笑)
オオムラサキのブルーが此方のものよりいい感じに見えます。 それとも、撮影者の”腕”がよさそうですね。 札幌でも裏翅は黄色型ですね。 もともとオオムラサキは敵対意識が強く、撮影中に耳元に飛んできて羽根音をたてて威嚇されたこともしばしです。 まだまだ Koriel さんの隠し玉があるようですね。(笑い) 次の掲載も期待しています。
里山の蝶便りさん、いつもありがとうございます。
オオムラサキのテリ張りとスクランブルをゆっくり観察出来たのは貴重な経験でした。オオムラサキの色は・・・どうでしょう・・・たまたまではないでしょうか。
隠し球というわけではないですが、札幌遠征の写真はあと1回か2回載せる予定です。