温帯低気圧に変わった台風7号の影響で、札幌でも雨が続いていましたが、ようやく青空が広がりました。
ただし、気温が非常に低く、最低気温11度、最高気温20度の予報ではゼフは出てくるのだろうかと思いつつM公園へ行ってみました。
すると・・・。
いましたいました、メスアカミドリシジミです。
さすが北国で逞しく生きているだけあり、気温15度前後でも太陽さえ出ていれば、活発にスクランブルしていました。逆に太陽が雲に隠れると、途端に姿を消してしまいます。
他のゼフはいないものかと探してみますが、おっ?と思ったのがこちら。
やや大きく見えたのと、羽裏をパッと見た印象から最初オオミドリシジミかと思ったのですが、後翅の橙斑が明らかに違う感じ・・・そして前翅表側外縁の黒縁が太いのを見てもオオミドリシジミではない。
橙斑などを見るとメスアカミドリシジミっぽいのですが、白線がこんな真っ直ぐな個体もいるのでしょうか。
その後11時頃には雲が広がってしまったため昼食に引き上げて、午後1時半頃また日が射したのでポイントへ。マンションからゼフのポイントまで徒歩6~7分!というアクセスが最高です。
午後はメスアカミドリシジミの活動時間も終わりだし、何か別のゼフが出ないかなと期待するも、樹冠付近を飛ぶ姿はあるものの、なかなか降りてきてくれません。
と、突然、2時半頃、1頭のゼフが目の前の高さ10センチ程度の下草に着陸し全開翅しました。
右前翅に傷があり、尾状突起が片方欠損してはいますが、なかなか美しい金緑色の輝きを見せてくれ、堪能することが出来ました。
その後少し飛んで止まったところで撮ったのが、下の写真です。
翅の傷から同一個体だと分かると思いますが、翅表の輝きの印象が青っぽく変わっています。
実はこれ、先の2枚は順光、こちらの3枚は逆光なんです。ミドリシジミほど極端ではありませんが、構造色というのは本当に興味深いですね。
そしてこの個体の正体は・・・。
ン??
ハイ!メスアカミドリシジミでした!(笑)
先ほどの写真を比べてみると、やはり順光のショットがメスアカミドリシジミらしい色に写っているでしょうか。
その他の蝶です。
北海道でアカシジミというとカシワアカシジミ(キタアカシジミ)?と思いますが、これは恐らく普通のアカシジミでしょうか。札幌周辺では、両者が暮らしているそうです。
ミスジチョウも美しい姿を見せてくれました。
その後、ウラミスジシジミやエゾミドリシジミに期待して公園内外を歩きましたが、収穫なく撤収しました。
アジサイが盛りを迎えつつある札幌からの、ゼフ便りでした。
僕の印象ではメスアカは午後の方が活発かと思っていますが、テリトリーの位置が違うだけなのかもしれません。
いずれにしても結構夕方まで活動しています。
綺麗な金緑は素晴らしいですね。
翅裏はずいぶん白いですが、北海道の特徴なのでしょうか。
BANYANさん、コメントありがとうございます。
活動時間、大変勉強になります。いつも御教示頂いてばかりで、本当にありがとうございます。
北海道産の特徴かどうかについては、残念ながら私には分かりません。
メスアカミドリシジミの開翅、見事ですね。こんな姿を撮りたいです。
私は2014年から3年円山公園に通いましたが、現地でお会いした方から、
山に登らないと、メスアカしかいないと教えられました。
しかも、見られる場所は3か所だけとか。
でも、メスアカミドリシジミは輝きが強くて、好きな蝶です。
fusiginomoriさん、コメントありがとうございます。
山に登らないとというのは私も聞いていました。ただ、一昨年道路脇でウラミスジシジミを見ているので、また会えないかなと思ったのですが、やはりダメでした(汗)
メスアカミドリシジミの輝きは綺麗ですね!