石垣島の蝶(7) 2017.12.3-12

セセリチョウ科

 「石垣島の蝶」もやっと最後のセセリチョウ科に辿り着きました。
 蝶のことを良く知らない方には蛾にしか見えないかもしれませんが、大きな眼にモコモコの頭が結構可愛いんです。セセリチョウ科も初見の蝶を撮影することが出来たのですが、テツイロビロードセセリ、バナナセセリ、オオシロモンセセリはポイントで捜索はしてみたものの見つけることが出来ませんでした。次回の八重山遠征の楽しみということにしておきます。

 セセリチョウの仲間は外見上とても似た種類が多く、同定に悩むものが結構います。今回も、ユウレイセセリなんかはどれくらい自信があるかといえば70%くらいでしかありません。他にも???なものが1枚あるので、最後に紹介したいと思います。
 

◆オキナワビロードセセリ(初見)
 奄美諸島以南に生息する蝶で、関東では見ることが出来ません。
 会えたのは1度きりで、ガイドさんをお願いしなければ、会うことは出来なかった蝶だと思います。しかも、産卵するような行動を見せてくれました。卵を見つけることが出来なかったので、実際に産卵したかは分かりませんが、貴重なシーンを撮影することが出来ました。
 それにしてもこの蝶の飛ぶのが速いこと。この日は午前中はまずまずの天候、午後はドンヨリと曇って雨が時々ぱらつく状況だったのですが、そんな薄暗い中でこの地味な蝶がビュンビュン飛び回るのですぐ見失ってしまいます。幸い、何度も戻ってきてくれたのでじっくり撮ることが出来ました。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)
 

◆クロセセリ(初見)
 この蝶も関東では見ることが出来ません。フィールドガイド「日本のチョウ」によれば、九州以南と本州・四国の一部に生息する蝶です。昨年3月に石垣島を訪れた際に、白いラインのあるセセリチョウをチラッと見かけただけで飛ばれてしまったのですが、オキナワビロードセセリだったのかこの蝶だったのか、それすら良く分かりませんでした。なので、どちらも初見ということにしておきます。
 オキナワビロードセセリ同様、出会ったのは1回のみでした。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)
 

◆ユウレイセセリ(初見)
 この蝶も南西諸島でのみ見ることが出来る蝶です。
 パッと見チャバネセセリそっくりのこの蝶にも会うことが出来ました。今ひとつ自信はないのですが、ユウレイセセリだろうと同定出来た写真を撮れたのはこの時だけでした。


(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)

(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)
 

◆コウトウシロシタセセリ
 八重山諸島でしか見られない蝶です。本州で良く見かけるダイミョウセセリと同じチャマダラセセリ亜科の蝶で、ダイミョウセセリと同じように翅を広げてとまります。
 3月にも結構な個体数を見かけましたし、今回も良く目にした蝶でした。後翅の白い斑紋も綺麗ですが、前翅に星のように散りばめられた白い点がなかなかお気に入りの蝶です。2枚目の写真で、頭を傾けてこちらを観察しているように見えるのがお気に入りのショットです。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)
 

◆クロボシセセリ
 この蝶も石垣島では良く目にする蝶です。南西諸島から九州南部にかけて生息しています。
 セセリチョウは、褐色系か橙系の地味な翅に白か黄色の斑紋が並ぶものがほとんどですが、このクロボシセセリはややグレーがかった翅裏に黒点があります。後翅の裏が見えていれば一目瞭然なのですが、問題は開翅していて翅裏が見えないときですね。ある蝶の種類がわからず???となっていたのですが、実はクロボシセセリでした。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

 そんなクロボシセセリですが、アゲハチョウのように吸蜜しながら高速で羽ばたく様子を観察しました。
 セセリチョウの仲間でこういう行動を見たことがないので、どういう意味があるのか気になります。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)
 

◆ネッタイアカセセリ
 名前の通り南方系のセセリチョウで、南西諸島でしか見られません。
 この蝶も比較的良く見かけるセセリチョウだと思います。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

◆チャバネセセリ
 前述の「日本のチョウ」では八重山諸島にいないような表記がなされているので、どうもチャバネセセリぽいです。
 ネットで検索してみたところ、石垣島などでチャバネセセリを撮った方がたくさんおられるようですし、ガイドさんもユウレイセセリとチャバネセセリの識別点について話していた記憶がありますので、安心してチャバネセセリにしておきます(自信度70%・・・)。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)
 

 そして最後に問題のこの個体です。
 チャバネセセリの個体変異かなぁと思いますが、分かる方がおられたら是非御教示をお願いいたします。


(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)
 

 というわけで、やっと石垣島で撮った蝶の写真を載せ終わりました。
 昨年12月に石垣島に行ってから既に5ヶ月が経過しているという、いかにも私らしいサボり具合ですが、全部載せ終わっただけ偉いぞと自分を褒めてあげたいです。特に最後のセセリチョウ科なんて、同定に自信がないので出来ればやりたくなかったですからね・・・。

 こうして石垣島の蝶たちの写真を見ていると、今年11月に考えている3度目の八重山遠征が待ち遠しくて仕方がないです。

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