早春の蝶たち 2018.3.23

 昨日もまた埼玉県中部のいつもの公園に行って来ました。

 天候が悪く寒い日が続きましたが、やっと撮影日和となりました。しばらく天気の良い日が続きそうなので、楽しみです。
 この公園にはアセビが咲く主なポイントが3カ所あるのですが、そのうち2カ所ではコツバメが少なくとも2、3頭姿を見せてくれて、撮影を楽しむことが出来ました。
 前回は発生したばかりで個体数も少なく(たぶん1頭?)、「とりあえず撮った」だけでしたが、入れ替わり立ち替わりアセビの木に飛んできてくれるので、じっくりマクロで撮影出来たので満足しました。


(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)

(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)

(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)

 何故か全部同じ側を撮っていますが、微妙な斑紋の違いを見てみると3頭とも別個体でしょうか。
 

 ところで、私はマクロレンズが好きで、現在8本所有しており、以前はシグマの105mm、タムキュー(90mmマクロ)、タムロンの60mmなども持っていました。
 ・SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
 ・AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
 ・Ai Micro-NIKKOR 55mm f/2.8S
 ・Micro-NIKKOR-P Auto 1:3.5 f=55mm Ai改
 ・Micro-NIKKOR-P Auto 1:3.5 f=55mm
 ・Micro-NIKKOR-P・C Auto 1:3.5 f=55mm Ai改
 ・Micro-NIKKOR-P・C Auto 1:3.5 f=55mm
 ・TAMRON SP 1:2.5 90mm(52B)(←初代タムキューです。)
 ・OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO MC AUTO-MACRO 1:3.5 f=50mm(OM-4 Tiを買ったら付いてきました。)

 いずれも素晴らしい写りなのですが、メインで使っているシグマの150mmはワーキングディスタンスが長く取れ、解像度が抜群のレンズです。マクロ域でのAFがちょっと怪しいのと、手振れ補正はもう少し頑張って欲しいので、Artラインでリニューアルされるのを楽しみにしています。
 そんな150mmの写りを等倍でお見せしましょう。
 画像をクリックして開いた後、ウィンドウ右上の拡大ボタンを押すと等倍表示されます。


(D800E+SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM)

 コツバメは前翅長11-16mmの小さな蝶ですが、翅の鱗粉ひとつひとつ、毛の1本1本が綺麗に写っています。現状で写りに全く不満はないのですが、マクロ域でのAFがいまひとつ怪しいのと、手振れ補正が今ひとつなので、Artラインの新型が待ち遠しいレンズです。

 ワーキングディスタンス(以下WD)とは、レンズ先端から被写体までの距離のことです。
 例えば、下の3つのレンズを比べてみます。ちなみに、ニコンFマウントのフランジバック(マウント面からセンサー面までの距離)は、46.5mmです。
 ・APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM レンズ長:150mm 最短撮影距離:0.38m(380mm)
  WD:380mm – (46.5mm + 150mm) = 183.5mm
 ・AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED レンズ長:116mm 最短撮影距離:0.314m(314mm)
  WD:314mm – (46.5mm + 116mm) = 151.5mm
 ・SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017) レンズ長:114.6mm 最短撮影距離:0.3m(300mm)
  WD:300mm – (46.5mm + 114.6mm) = 138.9mm

 というわけで、APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMの、最短撮影距離でのWD(という言い方が正しいか自信がないですが。)はニコンの105mmと比べて31mm長くなっています。これは、うっかりするとすぐ飛んで逃げてしまう蝶の撮影では、結構大きいファクターだと個人的に考えています。蝶を驚かさないように、あるいはカメラや撮影者の影を被せないように(蝶は影に敏感に反応します。)、撮影者自身も出来るだけ被写体から離れたいわけですが、その点でも150mmマクロは有利です。
 ただひとつ欠点をあげるとすれば、焦点距離が長いので被写界深度が非常に薄いことでしょうか。
 最近はサブカメラとして300mmを付けたD7200も携行しているので、そこまでマクロレンズのWDに拘る必要性も小さくなってはいますが、やはり至近距離からマクロレンズで撮った、キレキレの高解像なショットは魅力的です。
 

 今回は、新兵器NIKON 1 J5も投入してみました。
 実は、V3の購入も検討したことがあるのですが、ファインダーが外付けなことと、メディアがMicroSDなのが気に入らず、評判の良いJ5のセンサーを使ったV4の登場をずっと待っていたのです。ところがニコンはニコワン事業を縮小し、いつまで待ってもV4が発売されない・・・。仕方なくV3を買うか、J5を買うかで長い事悩んだのですが、両方を所有されている浅間の煙さんからの情報を考慮して、BMC(ベストモーメントキャプチャー)で撮るだけならファインダーが無くても何とかなるだろうと、J5を買うことにしました。
 レンズは、これまた評判の良い30-110を選択、本体とともにマップカメラで中古を購入したのでまずまず安くすみました。


(J5+1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6)

(J5+1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6)

(J5+1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6)

 BMCで撮ったコツバメの飛翔ですが、こんなにも簡単に撮れるものかと唖然としてしまいました。1枚目なんて、一度フレームの外に出た後に戻ってきたのが写ったショットです。昨年12月の石垣島遠征に持っていっていたら、ルリウラナミシジミの翅表もたくさん撮れただろうなと思うと、少し悔しいですね・・・。

 J5のBMCは、20枚を1/3秒間か1秒間か、どちらかの設定で撮ることが出来ます。
 また、シャッター全押し前後で20枚か、シャッター全押し前だけで20枚かを選ぶことが出来ます。当然ながらシャッター全押し前に20枚を撮る設定にして、撮影時間は最初1/3秒にしていたのですが、自分の反射神経を過大評価していたと痛感する結果に・・・。仕方ないので1秒にしたのですが、1秒って長いですね・・・。コツバメが飛び立った時に反応出来ず、あっと思ってからシャッターを切っても、十分間に合いました。
 ただし、1秒で20枚だと、飛び立った後のコツバメがフレームに入っているショットはせいぜい2枚といったところ。1/3秒で撮影出来れば、フレームに入るショットが最大3倍になる計算なので、今後は何とか1/3秒で撮れるようになりたいですね。

 なお、今回は何も考えずテレ端(35mm換算300mm)で撮ったのですが、次回は少しでも被写界深度を稼ぐためにワイド端で撮ろうと思います。


(J5+1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6)

 それでJ5の画質ですが、V1、J1、V2と使ってきた目で見ると、格段に向上しているように思います。
 縮小した写真なら、APS-Cセンサーのカメラと大差ないのでは。それだけに、V4の登場が本当に待ち遠しいのですが・・・いつかは発売してくれますかね、ニコンさん・・・。
 

 もう1枚だけコツバメの写真を載せますが、コツバメが逆光の時に狙いたいのはこれです。
 翅の縁毛がブルーに輝く「幻光」という状態が撮れることがあります。


(J5+1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6)
 

 さて、初春の蝶というと、前回撮影出来なかったミヤマセセリもおりますね。
 昨日もなかなか姿も見ることが出来ず、「こりゃー今年はだめかも。」と思い始めていたのですが、やっと1回だけ姿を見せてくれました。


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

 ちょっとだけピンが甘いですが、今年もコツバメとミヤマセセリを撮影出来たので、ホッとしました。
 まだ撮っていないのは、越冬組のルリタテハとアカタテハでしょうか。
 ツマキチョウも発生したとの情報も入って来ましたし、トラフシジミもそろそろ発生するでしょうから、暫くは楽しい季節が続きます。
 

 昨日撮ったほかの蝶です。

◆スジグロシロチョウ

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

◆テングチョウ

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

◆キタキチョウ

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)
 

 ソメイヨシノはやっと蕾がほころび始めたところでしたが、品種はわからないのですが、白い桜とピンクの桜が満開でとても綺麗でした。

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)


(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)
 

 ピンクの桜で蜜を吸っていたシジュウカラ。
 どこにでもいる鳥ですが、可愛いですね。

(D7200+AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR)

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へ

Related Post

白馬のギフとヒメギフ 2018.4.30-5.1
views 121
 裏高尾を満喫した2日間のあと、白馬へ行って来ました。  白馬といえば、若い頃スキーに狂っていた私にとって冬に行く場所でしたが、今ではすっかり春に行く場所に変わってしまいました。目的は、ギフ...
ミツバウツギに集う蝶たち 2018.4.21
views 59
 30度前後の暑い日が続いた中、21日も埼玉県中部のいつもの公園に行って来ました。  前日にウスバシロチョウをたくさん撮ったので、この日の狙いはアオバセセリとギンイチモンジセセリでした。暑い...
コツバメ発生 2018.3.15
views 118
Spring ephemeral  早春、雪解けと共に葉と花茎を伸ばし花を咲かせる春の花カタクリのような植物を、「春のはかないもの」「春の短い命」というような意味で、スプリング・エフェメラル...
雑木林のレストラン 2018.5.17
views 83
 また自宅近くのアカシジミとウラナミアカシジミのポイントに行って来ました。  目的は、ミズイロオナガシジミ、あとはアカシジミなどの吸蜜です。  結果からいうとミズイロオナガシジミを見つける...

  1. 遂にBMC撮影にチャレンジですね。
    掲載写真、見事に撮れました?、撮れてました?ね。
    一度フレームアウトしたのに、再度フレームに入ったと言うのが面白いです。何だか笑っちゃう話ですよね。
    タイミングさえ体で覚えれば沢山撮れそうです。

    1. 浅間の煙さん、コメントありがとうございます。
      悩んでいたところを助けて頂いたおかげで、BMCでの撮影をとても楽しむことが出来ました。マクロで普通に撮っているときは「飛ぶな。」と思っているのに、BMCの場合は「早く飛べ。」なのが面白かったです。好き勝手言われて蝶もいい迷惑ですね(笑)
      今日も出掛けるので、たくさんナイスショットが撮れる・・・写っているように願いたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。