人間・・・・例えば同じ日本人でも、色々人によって見た目が違いますが、蝶の世界にもそれはあります。
同じ種類なのに大きかったり小さかったり、微妙に模様が違ったりします。
ゼフィルスでいえば、ミズイロオナガシジミの異常型は比較的良く目にするようです。
極々まれに、片方の翅がオス、片方はメス、あるいは入り交じっているモザイクと呼ばれる個体もいるようですが、私は実物どころか標本すら見たことがありません。
そんな私ですが、先日面白いウラナミアカシジミを見つけたので、紹介したいと思います。
上が斑紋異常、下が同じ場所で撮影した、通常のウラナミアカシジミです。
斑紋異常の個体は、ファインダーを覗いた瞬間???となるほど、通常のウラナミアカシジミと雰囲気が異なりました。通常の個体と比べると、2本ほどラインが抜けているような気がしますし、後翅には「十手」のような模様まであります。
蝶の採集をされる方なら、すかさずネットインされるのかもしれませんが、私は採集に興味がないので、自然の中で元気に生きる姿を写真に残せただけで満足です。
ついでに、同じ場所で見つけた、ミズイロオナガシジミの異常型も載せておきます。
この個体は運良く左右両側から撮影出来ましたが、右側と左側でも微妙に斑紋が異なるのが面白いです。
こちらも比較用に、以前撮影した通常のミズイロオナガシジミの写真を添えておきます。
それにしても、なぜこの蝶が「ミズイロ」なのか、良くわかりません。
飛んでいる姿が水色に見えるとか、光線の具合によって水色に見えるとかいうお話もあるようですが、私はこの蝶に水色を感じたことがありません。
来年、その辺に気をつけて観察してみようと思います。
機材:
D800E + SIGMA APO MACRO 150MM F2.8 EX DG OS HSM
D7200 + AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR