今年もとうとうこの季節がやってきました。
あの煌めく金緑色に目も心も奪われる季節です。
個人的に平地性ゼフィルスの目玉!と思っているミドリシジミです。
朝4時に起きて向かったのは、昨年もミドリシジミを撮影しに行ったさいたま市内の公園です。
昨年はもうあっちにもこっちにも、それこそ売るほどミドリシジミがいました。
6時半頃、今年はどうかなと現地に着くと、どうもミドリシジミの姿が見えません。
それでも公園内のポイントからポイントへうろうろしていると、チラホラと姿を見せてくれました。
これです・・・
この金緑色の輝きは、一度見てしまったら忘れることが出来ません。
年に1度のほんの暫くの間しか見ることが許されていないから、余計美しく見えるのかもしれません。
翅を閉じていたミドリシジミが少しずつ翅を開いて、メタリックグリーンの輝きが見えた瞬間の喜びは、それはそれは格別です。
昨年、初めてミドリシジミの開翅を見た時の自分は、その瞬間子供に戻っていた気がします。
ミドリシジミの仲間の翅表の輝きは所謂「構造色」で、光の当たる角度や見る角度によって色が変わったり輝きが消えたりします。
一番綺麗に撮るには、前方斜め上から撮るのが輝きが強く出るのですが、そこは相手は生きている蝶ですから、必ずしも注文通りにはいきません。
しかも、ミドリシジミのはずなのに、角度によってはブルーやブルーを通り越してパープル気味に写ったりするのですが、それはそれで撮っていて楽しいものです。
ちなみに後ろ側から見ると、ミドリシジミもただの茶色い蝶にしか見えないのは少し残念です。
構造色については、こちらが詳しいです。(私には少し難しかったです。)
ミドリシジミ亜科2種の上層鱗に見られる構造色について(群馬県立自然史博物館研究報告)
雌も2頭見かけたのですが、翅表を撮らせてくれたのはこのB型の1頭だけでした。
A型、AB型、O型を撮らなくては。
私はミドリシジミの翅の裏側もなかなか好きで、上品な色合いの蝶だなと思います。
ちなみに上の写真が雄、下が雌なのですが、裏側だけ見てもちょっと区別がつきません。
同じく平地性ゼフィルスのミズイロオナガシジミもいました。
羽化直個体も見つかるなど新鮮な個体ばかりでした。
ミズイロオナガシジミとはいうものの、全く水色ではないのですが、白とグレーの組み合わせは上品で結構好きな蝶です。
待ちに待ったゼフィルスの大本命「ミドリシジミ」登場
ですね!
何度見てもこの金属光沢の輝きは大感激です。
ヒメオオさんありがとうございます。
もうミドリシジミを捜すのが楽しくて楽しくて仕方ありません。
ミドリシジミにはまりすぎて、来月は札幌のミドリシジミ類を探しに2週間も滞在する予定です。
果たしてどんな蝶に出会えるのか、今から楽しみです。